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家族とは「つかず離れず」の距離でいいと気づいた話

先日、地元に帰省しました。

褒められたことではないですが、今まであまり実家に顔を出しませんでした。
私が一人暮らしの大半を大阪で過ごしていて、実家は兵庫県なので、気軽に帰省できる距離ですが、実家に顔を出すのは年1度か2度くらいでした。
(一年間だけ関東に住んでいましたが、そのときは一度も帰りませんでした)

というのも、私自身が両親や妹へ苦手意識があり、あまり帰る気になれません。

そんな私も30歳を迎え、結婚などは残念ながらご縁がありませんでしたが、家族について考えるようになりました。
そして家族との距離感について気づきがあったので、長くなりますがその話をします。

 

最初は家族とうまく付き合えなかった

理由はいろいろあるので今回は省きますが、私は両親も妹も苦手でした。

そのため、22歳で大学を卒業後、就職を機に一人暮らしをはじめました。
最初の頃は家族の存在を意識するのも苦痛で、住んでる家の住所も知らせませんでした。
LINEは無視することも多かったし、めったに実家に帰りませんでした。

親不孝かもしれませんが、当時の私には必要なことでした。
今は反省していますが。

そして20代なかば、さすがに親不孝かな、と思い始めました。

過剰な干渉や愛情のすれ違いなど、さんざんな目にあいましたが、少なくとも食べるものを与えてくれて、よく病院にも連れて行ってもらいました。(子供の頃は体が弱かったので)

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そんな心境の変化もあり、たまに実家に帰って泊まるようになりました。

ただ、実家に泊まるたびに怒ってました。
妹や親の行動にイライラ、言葉にイライラ、実家にいるだけでイライラ…
今思うと、とてつもない怒りんぼさんですね…

とにかく怒り疲れて自宅に帰り、「やっぱり一人はサイコー!」と思う悪循環を何年か続けました。

 

なぜイライラするのか原因を探る

あるとき気づきました。26歳とか、それくらいの頃だったと思います。

「なんでこんなイライラしてまで実家に帰らないといけない?」
「私がイライラしてたら親もしんどいのではないか」
「それで仲が悪くなるのは本末転倒」
「そもそも、なぜそこまでイライラしてしまうのか?」

そこから、イライラの理由を徹底的に分析し、考え方も家族との付き合い方もまるっと変えることにしました。

私の場合、イライラの理由は以下のような内容でした。

 

実家には物が多すぎる

実家はとにかく物が多いです。

父や妹は物が多くても片づけられる器用さんですが、私は物が多ければ多いほど汚部屋になるタイプで、片付けようと思ってもできません。
一人暮らしを始めてからは自分なりに物量をキープして生活しています。

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そんな経緯もあって、家の中にモノが多くあることに対する恐怖心や、減らさないといけない強迫観念のようなものすらあります。
物が多い実家はそんな私の恐怖心を煽るのだろうと思います。

 

宿泊すると100%の確率で寝不足になる

うちには悪い習慣がありました。
家族はそれぞれ部屋があるのに、なぜかリビングが好きで、母や妹が夜にリビングでうたた寝するのです。

私は実家を出て何年も経ちますし、自室が無いのでリビングのソファで寝ます。
それなのに、母がストーブ前の座椅子でウトウト、妹はソファで寝るのです。
私の寝場所がありません。

ちなみに父は自室で寝ますが、朝が早いです。
妹や母が自室に戻ったころに起きくるため、私は一睡もできないこともあります。

結果、私は実家に帰ると連泊するだけ寝不足になり、疲れ、イライラします。
そして寝不足になるのがわかってるので、泊まる初日もイライラします。

 

家族の動きが遅い

母と妹は、仕事以外ではとてものんびり屋さんです。
仕事ではよく動くのですが、なんででしょうね?不思議です。

祖母の家に行くと言っているのに、準備にのろのろ。
買い物に行くというからこちらは準備したのに、ストーブの前でウトウト。
食事に行くと言うくせに、出かける準備すらしない。

私も性格はかなりのんびり屋ですが、兼業なので少しせっかちになったかもしれません。
効率的な動きをしないと、仕事をする時間が足りないからです。

兼業生活について▷兼業イラストレーターの一日の過ごし方

それを、うちの家族はのろのろのろのろと過ごすのです。
私は自分が準備を終わらせてから家族の準備が整うまでの空白の時間にイライラしていました。

 

家族の干渉を極端に恐れている

うちは私に厳しい家庭でした。妹にはそうではありませんでしたが。

学生時代の部活も、進学先も、両親が決めました。
両親に強く言われると私は委縮して命令に従ってしまいます。

今はそんなことないのかもしれませんが、
「また命令に従ってしまう、辞めろと言われたら絵を辞めなければいけない」
と心の奥底で思っているらしく、いつも緊張しています。

おそらくその緊張と、反抗しなければ!という気持ちがイライラになっています。

 

イライラを受け止めて、付き合い方を変えた

先に書いたように、イライラの原因を突き止めました。
そこから、家族の付き合い方も、自分の考え方も変えました。

イライラの原因別に、私なりの対処法をまとめます。

 

実家に物が多い→自分の家ではないと考える

過去に私も住んでいたからといって、今私は実家に住んでいません。
今後、住む予定もありません。

他人の住む他人の家なのですから、散らかっていても気にする必要もないです。

実家は父の持ち家ですらなく、祖父の別邸でした。(隣が母屋です)
持ち家でもないし、高齢者に田舎での生活は大変ですから、両親もいつかは引越すと思います。不便なので。
ということで、いつか引越しでもすれば物量は解消されるでしょう。

解消されなくても、私の家じゃないのでかまいませんが。

 

泊まると寝不足になる→日帰りすればいい

帰省したからって泊まらなくていいですよね?
最初はそういうもんだと思ってたし、両親も泊まらせたがるのでそうしていましたが、別に精神衛生上よくないので泊まらなくていいです。

ちょっと遠いですが、うちは自宅と実家が比較的近いので、日帰りしています。
地元は田舎でホテルもないし、移動も車が必要なので、よそで泊まるのは現実的ではありません。

近くに泊まるところがあれば、そうしたかもしれません。

疲れてイライラして連泊するくらいなら、交通費や宿泊費を出して、日帰りで帰る日を増やしたり、夜はどこかで泊まった方が幾分か得です。
そのほうが気分良く過ごせるので。

 

家族の動きが遅い→自分も自由に過ごす

他人の行動や性格を変えるのは難しいので、自分が変わることにしました。

実家では仕事をするわけではないですし(たまにはしますが)、そんなキリキリ、チャキチャキする必要はないんですよね。
私の準備が早く終わったら、犬と遊んだり本を読んだりスマホゲームに勤しみます。

夕食の時間が遅いのも、終電で帰れるなら良しとしています。
たまにしか帰らないのに日帰りなので、丸一日たっぷり家族に顔を見せてあげようという気持ちでいることにしています。

 

干渉を恐れている→自分の指針を持っておく

私が干渉を恐れているのは「意に反して言うことを聞いてしまうから」です。
でも、もう成人していますし、親の言うことを聞かなくてもいいですよね?

私はもともと、頼みごとをされても苦に思わないタイプです。
それが良いときもありますが、実家にいた頃はそれが悪い方向に作用しました。
なので、その悪いところだけを改善することにしました。

私の場合、仕事と絵を描くことをとても大事にしています。
なので「仕事と絵に関しては言うことをきかない」と最初から決めておきます。
そうしていると、それ以外は聞いてもいいし、別に断ってもいいし、気楽にいられます。

仕事や絵のことを言われると少し緊張しますが、最初にシュミレーションできているので、怒ったりせずに冷静に返事ができます。

 

つかず離れず、ほどよい距離で

私なりの家族との付き合い方でした。

文章にすると冷たい対応に感じるかもしれませんが、結果はよい方向に向かっているように思います。

・適度に帰省する気持ちになった
 (実際の回数はコロナのせいであまり変わっていませんが)
・イライラして怒ることが無くなった
・実家で本を読んだりゲームをする時間ができて有意義に過ごせている
・実家に滞在する時間が長くなった
・帰省疲れが減った

これが家族にとっても正解なのかはわかりません。

両親はイライラしていてもいいから泊まってほしいと思っているかもしれないし、絵の仕事をしていることを不満に思っているかもしれません。
でも、親と私は違う人間なので、実際のところはどう思っているのかわかりません。

ただ、私が生きているのは私の人生だし、私はイライラしたくないし、絵の仕事は今のところ続けたいと思っています。

そのうえで、私なりの親孝行ができたらと思うのです。
私にとっての良い方向を模索するしかありません。

まあ親ですから、私の幸せを想ってくれていると信じるしかないですね。
そういうマインドは、幸せに生きていくうえで大事だと思います。