みなさん映画はお好きですか?
私は映画が大好きで、多い時には週5〜6本映画を観るときも。
映画はファンタジーから歴史物までいろんな種類がありますが、じつは実在する画家をモチーフにした伝記映画もたくさんあるんです。
今回はその中で、画家の生き方や作品を描いた作品5本をご紹介したいと思います。
目次
真珠の耳飾りの少女
ヨハネス・フェルメールの代表的な作品「真珠の耳飾りの少女」をモチーフとした映画。
「真珠の耳飾りの少女」のモデルとなった少女の視点で語られていきます。
この映画で語られる少女とフェルメールの関係性についてはフィクションですが、「その絵がどういう背景で描かれたのか?」と考えながら絵を鑑賞するという楽しみ方ができる映画です。
光の描写が素晴らしいフェルメールの作品らしい、とても素敵な雰囲気の映画です。
セラフィーヌの庭
40歳を超えてから独学で絵を描きはじめたフランスの女流画家、セラフィーヌ・ルイの半生を描いた伝記映画です。
セラフィーヌは素朴派の画家。40歳を過ぎて守護天使のお告げを受け、絵を描き始めました。
もともと貧乏で家政婦の仕事をしながら画家として絵を描き始めたセラフィーヌは、最初は板や家具に絵を描き、絵の具も身近にある自然の素材を使って自分で手作りしていました。
そんなセラフィーヌの画家としての人生を描いた映画です。
しっとりした雰囲気の映画ですが、手作りの絵の具を作るシーンにワクワクしてしまいます。自然と画材が大好きな人には観てほしい作品。
自然の描写がとても美しい作品でした。
ビッグ・アイズ
1950年代、世界中で人気を博した大きな目の子供を描く作品「BIG EYES」シリーズを題材にした映画です。
それらの作品を発表した画家の名前はウォルター・キーン。しかし、その作品はすべて妻のマーガレットが描いた作品だった…!
キーン夫妻の共同作業(と言っていいのか?)を描いた伝記映画。実話です。
悲しい実話ですが、しかし実際のところマーガレットはウォルターの力を借ずにここまで有名になれたかと言われると…わかりません。
話し上手のウォルターの手腕(商才)で売ったからこそのBIG EYESなのかもと思う一面も。
マーガレットの悲しい人生からの逆転劇でスカッとする一面と、気の毒なウォルターにも注目してほしい作品です。
赤い風車
フランスの画家、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの生涯を描いた伝記映画。
1950年頃公開された映画で、ロートレックの伝記小説「ムーラン・ルージュ」が原作です。
ロートレックは名家の生まれでお金には困らなかったようですが、子供の頃の事故や病気が原因で足に障害を持っていました。
障害者として差別を受けていたロートレックは娼婦や踊り子のような女性に共感し、それらをモデルとした作品を多く描いています。
しあわせの絵の具 愛を描く人モード・ルイス
カナダの女性画家モード・ルイスと、彼女の夫エベレットの半生を描いた映画です。
子供のころから重度のリウマチを患っているモードは、ある日家政婦の求人を見つけ、エベレットの住み込みの家政婦となります。
エベレットの家で家政婦として働きながら家の壁に絵を描いていくモード。
そこへ、ニューヨークから避暑に来ていたサンドラがモードの才能を見抜き、カードの製作を依頼するようになります。
家政婦だったはずが画家としてどんどん有名になるモードと、不器用にしか妻を愛せないエベレット。
モードはカナダでもっとも有名な画家となりますが、夫と二人で質素で慎ましやかな暮らしを続けていきます。
とてもやさしい映画です。
まとめ
今回、画家や作品をテーマとした映画を5本ご紹介させていただきました。 画家について知ることで、現代で名画と言われている美術品についてや、自分の創作活動について改めて考えるきっかけにもなるのではないでしょうか。
『赤い風車』や『セラフィーヌの庭』『しあわせの絵の具』は世間的にはマイナーかもしれません。
いろんな映画ブログを見てもほとんど紹介されていなかったけれど、画家について深く知ることができる映画だと思います。
作品としての映画を楽しみつつ、学びにもなる良い時間を過ごしてくださいね*