イラスト作家、画家、イラストレーター、似顔絵師など
作家が喜ぶ差し入れをご紹介します。
普段は自宅で黙々と作業している作家も、展示会やイベントでは在廊してブースに自ら立ち、お客さんやファンと交流します。
ファンとしては、頑張っている作家に差し入れや贈り物をしたいという気持ちになることもありますね。
ですが、作家にどんなものを贈れば喜んでもらえるのか?
ギャラリーやイベント会場でも迷惑にならない差し入れは何か?
自分の体験も踏まえてご紹介します。
目次
①作家が販売する作品やグッズを購入する
もちろん、差し入れをいただけるのは有難いことですし、とっても嬉しいです。
ですが、作家は1,000円の差し入れをいただくよりも、100円のポストカードを買ってもらえるほうが嬉しいと感じるものです。
金額は100円でも、自分の作品を好きになってもらえた!と実感できるので、可能なら差し入れするより作品やグッズを購入してください。
作家がわりとよく作っているグッズを予算毎にまとめました。
・1000円以下:ポストカード、缶バッジ、キーホルダー
・~3000円:画集、アクセサリー、スマホケース、マグカップ
・~5000円:ミニ原画、ドローイング原画
差し入れに使おうと思っている予算を、ぜひ作家の作品やグッズに使ってください。
作家なら例外なく、とても喜びます。
②現金、金券(Amazonギフトカード、商品券、図書カード)
「お金をわたすのは情緒に欠ける」「生々しいから、なんか嫌だ」と思う方もいるかもしれませんが、もらう側からしたら一番うれしくないですか?(私は嬉しいです)
作品やグッズなどを無暗に買うのは…というミニマリスト的な考えの方もいると思います。私もそうです。
そういう方も、お金や金券を渡すことで作家の活動を応援できますね。
「お金をわたすなんて」と思わずに、自分が作家のパトロンになったつもりで支援をしましょう。
パトロンとは、芸術家や特定の団体の後援者、支援者のこと。
物質的、金銭的な援助のほか、人脈などから支援することもあります。
私自身も、最近はプライベートでAmazonギフトカードやスターバックスのカードをプレゼントする(される)ことが増えてきました。
各社いろんなギフトカードを販売している時代なので、金券をプレゼントするハードルが下がってきたなーと感じます。
もし作家が欲しいものがわからなければ、現金や金券を贈るのも候補に考えてみてください。
最近はギフト仕様の可愛いAmazonギフトカードが増えて、プレゼントしやすいです。
ちなみに私はかなりヘビーなAmazonユーザーなので、Amazonギフトカード貰ったら嬉しいですね。
最近は画材や日用品などもAmazonで買うことが多いです。
③飲み物
実際、飲み物はよく差し入れにいただきます。
ペットボトルだと、その場で飲みきらなくてもいいので助かりますね。
作家の好みがわかるなら、作家の好きなものを。
好みがわからないときは水やお茶、コーヒーくらいなら無難でしょうか。
無難な飲み物の方が、もし本人が苦手でも家族などにあげることができるので、作家としても気持ちの負担が少ないのではないでしょうか。
私はコーヒーやお酒も好きなので、ペットボトルの飲み物以外では以下のようなものをいただいたことがあります。
・LINEで好みを先に聞いてから、スターバックスでフラペチーノを買ってきてくれる
・お客さんの地元の日本酒(小さめの瓶)の差し入れ
・イベント会場で販売しているあったかいコーヒー(紙コップ)を買ってきてくれる
お酒はやりすぎな気もします(笑)
私は日本酒や地酒が好きなので嬉しかったですが。
④お菓子・おつまみ
こちらも差し入れにいただくことが多いです。
焼き菓子やチョコレート、お酒が好きな作家ならおつまみも喜ばれます。
たくさんいただいたときは近隣の出展者さんにおすそわけしたり、出展中に小腹が空いたときに食べたりすることも。
そういうとき、小分けになっているとすごく嬉しいです。
過去、いただいて嬉しかったのは以下のようなものです。
・イベント会場で売っていた焼き菓子(気になっていたけど買いに行く時間が無かった)
・好物の羊羹やチョコレート菓子
・その場で簡単に食べられるもの(小分けのチョコレートや飴)
個人的に、ナッツやチョコレートが好きな方にはナッツショコラータがオススメです*
これほんとに、めちゃくちゃ美味しかったんです…!
⑤使い捨てのホットアイマスク
わりと定番の差し入れな気がします。私も何度かいただきました。
自分で買うことはあまりないのですが、いただいたときはありがたく使わせていただいています。
作家は目を酷使しますからね。
ポイントは使い捨て、というところ。
消耗品だし、よっぽど「アイマスクがきらい!!」という人でない限り、迷惑にはならないと思います。(そんな人、いるんでしょうか?)
画像のものは「蒸気でアイマスク カモミールの香り」
カモミールにはリラックス効果があります。
香り付きが苦手な人には蒸気でアイマスクの無香料もありますよ。
⑥画材
実際に、作家同士の差し入れでよく見かけます。
作家同士だと、オススメの水彩紙や筆をプレゼントしたり、新作の絵の具を交換することが多いです。
もしくは、作家が普段からよく使っている画材をプレゼントするのもいいですね。
仲良い作家さんのオススメを使ってみて、すごく気に入ったときは自分で買い足すこともよくあります。
画材を差し入れる場合は、作家がどんなものを欲しがっているか、普段はどんなものを使っているのか、事前のリサーチが大事です。
Twitterで使っている画材を発信している作家もいますし、Amazon欲しいものリストに必要な画材を入れている作家もいます。
自分の使っている画材を非公開にしている作家もいますので、本人に欲しい画材を確認するのは、作家とある程度の関係性ができてからにしましょう。
差し入れの注意点
差し入れするからには、作家に喜んでほしいですよね。
そのために、いくつか注意してほしい点があります。
私も過去に差し入れをいただき、お気持ちは嬉しいのですが、「これはどうしたものか」と困ったことがありました。
いくつかの点に注意していただければ、作家も喜んで受け取ることができると思います。
注意点①サイズは小さめを選ぶ
差し入れにするものは、あえて小さめのサイズにしたほうが喜ばれます。
出展しているとき、作家の手荷物はかなり多いです。
重いものやサイズが大きいものは持ち帰るのが負担になるので、小さめのサイズしましょう。
注意点②早めの時間帯に差し入れる
とくに、その場で食べたり飲まなくてはいけないもの(カップのコーヒーなど)を差し入れる場合、早めの時間帯に渡すようにしましょう。
終了間近の時間帯だと接客や搬出作業などで忙しいので、食べきれない(飲み切れない)ことがあります。
その場で処理が必要な物は午前中に差し入れするのが無難です。
注意点③最終日は避ける
2日間以上の出展期間がある場合は、最終日を避けて差し入れすると喜ばれます。
イベントによりますが2日間以上の出展期間がある場合、初日に搬入、最終日に搬出することが多いです。
そのため最終日以外は帰りの手荷物が少ないので、持ち帰る余裕があります。
注意点④好き嫌いやアレルギーを先に確認しておく
食べ物や飲み物を差し入れする場合は、好き嫌いやアレルギーが無いか、前もってリサーチしておきましょう。
アレルギーで食べられなくて…という場面、意外と遭遇することが多いです。
注意点⑤手作り(特に食べ物)は避ける
アレルギーのことにもつながりますが、中に何が入っているかわからない、どんな環境で作られているかわからないものは危険です。
食べ物は消費期限、アレルギー、食中毒などの心配があり、とくにシビアになります。
できるだけ市販の物(原材料や消費期限の記載があるもの)を渡すようにしましょう。
どうしても手作りがいい!というときには、ぬいぐるみやキーホルダーなど、口に入れる必要が無く、持ち帰りやすいものなら喜んでもらえるかもしれません。
***
作家への差し入れについて紹介しました。
何度も言いますが、たとえ自分が食べられないものだとしても、差し入れをいただくのはその気持ちが嬉しいんです!
ただ、もらう側としても、せっかくなのでちゃんと食べきりたいし、活用したいし、気持ちよく使いたいと思っています。
差し入れする側も、使ったり食べたりしてもらえた方が嬉しいと思います。(ですよね?)
ぜひ注意点も参考にして、作家と良い関係を築いてください。