iPadで絵を描くのに必要なものについて解説します。
私は絵を描きはじめてから、長い間アナログ作家をしていました。
ですが、仕事でどうしても必要になり、急遽デジタルの作業環境も整えることに。
そんな私がいろいろ試しながら購入したもの、買って便利だったものをご紹介します。
初心者さん向けですが、私はここで紹介したもので仕事をしています。
今後イラストで仕事をしたい方もこれだけ揃えれば十分に仕事ができますよ。
最後に初期費用も計算していますので、参考にしてみてください。
目次
iPadでお絵描きするのに必要なもの
iPad
まず一番重要なのはiPad。
種類はいろいろありますが、私はiPad proの11インチを使っています。
私が使っているのは2019年に購入したものなので、2018年発売の第1世代です。
第1世代は古いモデルなので現在はリーズナブルな価格になっています。
11インチでは2021年発売の第3世代が一番新しいものですね。(2021年10月時点)
お値段は約10万円。
今のところ、第1世代でも問題なく使えています。
私はしばらく買換え予定はありませんが、今から買って長く使うなら最新のほうがいいかもしれません。
サイズは11インチ、12.9インチの2種類があります。
私はよく出先で使うので、持ち運びにちょうどいい11インチを買いました。
家で描くのがメインの方、画面が大きいものが欲しい方は12.9インチがいいと思います。
12.9インチの最新は2021年発売の第5世代になります。
1インチ=2.54cmなので、11インチ(約28cm)よりも12.9インチのほうが約5cm大きくなります。
11インチだと、そのへんで売ってるサコッシュにぴったり入るんですが、12.9インチだと入らないですね。。
ざっくりですが、サイズ感の参考にしてください*
iPad対応スタイラスペン
私はiPad proと一緒に購入したので、Apple Pencil(第2世代)を使っています。
Apple Pencilはとても高性能ですが、値段が15,000円くらいするのが難点。
Apple pencil以外でも、iPadに対応しているスタイラスペンであれば絵を描くことはできます。
以前、iPad Air2(2015年頃購入)を使っていた頃はNatuokeのスタイラスペンを使っていました。(現在は販売されていません)
他メーカーのスタイラスペンはだいたい2,000円~選ぶことができ、機能もApple Pencilほどではないかもしれませんが、そんなに見劣しないものもあります。
(ペンによって筆圧感知、感度調節、誤作動防止機能などに差があります)
使用用途によってはほかのペンシルの方がコスパがいいかもしれませんが
「どういうのを使えばいいかわからないよ!」
という方はApple Pencilを買っておけば間違いないですよ。
お絵描きアプリ
私が使っているのはクリップスタジオという有料アプリ。
クリップスタジオはプロも多く愛用していて、絵や漫画を描くのに特化したソフトです。
もとはパソコン用の買い切りソフトなのですが、アプリは月額(年額)での継続支払いになります。
プランは2種類で、漫画を描くのに適したEXと低価格で高性能なPROがあります。
イラストを描くだけならPRO、漫画も描きたいとか機能をフル装備したければEXが良いと思います。
私は漫画を描く機会が少ないのでPROで十分使えています。
PROは年額2,800円~とかなり安いので、初めて使う方にもオススメです。
お試しなら月額でも。PROの月額は480円~です。
有料のクリップスタジオを使っている理由は、
・利用人数が多いので、わからないことはネットで調べられる
・知り合いが使っているので、わからないことを聞ける
・教本が販売されている
というように、とにかく独学の初心者にやさしいからです。
無料体験期間もあるので、お試しもできますよ。
とはいえ、まずは無料アプリを利用したい人もいると思います。
無料のアプリで私が使ったことあるものは、procreate、ibisPaint X、メディバンペイントなどがあります。
どれも慣れれば、かなり高クオリティーのイラストが描けますが…私はうまく使えず、挫折しました。
今はibisPaintXのスマホアプリだけサブとして使っています。
あると便利なもの
ペーパーライクフィルム
紙のような描き心地を実現させてくれるiPad用の保護フィルム。
iPadの画面はガラス製のため、フィルムを付けずに絵を描くとペンがすべります。
フィルムを付けることでほどよい摩擦があり、紙のような描き心地になります。
個人的には必須アイテムですが、使わない人も一定数いるようです。
フィルム無しで描きづらいと思う方は試す価値アリですよ。
iPad用スタンド
スタンド選びはかなり個人差があるのですが、高さや角度を調整できるものがいいですね。
長時間絵を描くとなると、肩や首にすごく負担がかかるので。
私が欲しいのは↑こんな感じで角度も高さも調整できるスタンドです。
普段は水彩で絵を描いていることが多いので、今はトレース台にスタンドをつけたものを自作して、アナログと共用で使っています。
最近デジタルの仕事が増えてきたので、そろそろ専用のスタンドを買いたいです。
誤反応防止用グローブ
iPadで絵を描いていると、画面に手が触れて誤反応を起こすことが度々あります。
それを防止するための手袋です。
意外とSサイズが売っておらず、サイズが揃っている「OTrakiの二本指グローブ」を買いました。
ペンが持ちやすいように、3本の指は出るようになっています。
最初は薬局などで買える綿の手袋を切って自作していました。
ですが、私の手が小さくてまったくフィットせず描きにくかったのと、汚れが気になったので専用の手袋を買いました。
ペンホルダー付きiPadケース
iPadケースを利用する人は多いと思います。
外出先で絵を描く人(Apple Pencilを使う人)はペンホルダー付のケースにすると便利です。
今買換えを検討しているのが「KingBlanc iPad Pro11 ケース」です。
ペンを別で持ち歩かなくていいのがいいですね。
ホルダーに収納中に充電もされるので、わざわざ充電のためにケースから出す必要がありません。
Bluetoothテンキー
クリップスタジオで絵を描く際の、消しゴムなどのツールのショートカット登録用。
買ったのは「iClever テンキー Bluetooth IC-KP08」です。
なぜかみんな同じのを使ってるので、私も同じのを買いました(笑)
買うかどうかずっと悩んでましたが、頻繁に仕事で使うようになったので、効率化をするために投資。
結果、作業がずいぶん楽になりました。
早くから買っておけばよかったですね。
ショートカットの登録内容は付属のシールに手書きしている人が多い。
最近、セリアで専用(?)シールが販売されているので、それを使うと綺麗です。
初期費用を計算してみた
私が使っているもの(最新バージョン)を揃えると、どれくらいかかるのか計算してみました。
値段は2021年10月時点です。
必要な物、あると便利な物、全部まとめて買うと134,009円でした。
すべてAmazonで購入した場合の値段です。
内訳は以下の通りです。
最初に必要なもの
・iPad pro(第3世代) 11インチ/256GB 106,800円
・Apple Pencil(第2世代) 15,286円
・クリップスタジオPRO(年額2,800円) 0円
※無料体験期間なので、0円とします
計 122,086円
あると便利なもの
・ペーパーライクフィルム 2,410円
・iPad用スタンド 2,116円
・誤反応防止用グローブ 1,099円
・ペンホルダー付きiPadケース 3,799円
・Bluetoothテンキー 2,499円
計 11,923円
青嗣が最初に揃えたもの
私が最初に揃えたものもご紹介します。
ほかのものは「こういうの欲しいな」と思ったときに一つずつ揃えました。
・iPad pro(第1世代)11インチ
・Apple Pencil(第2世代)
・クリップスタジオPRO
※無料体験期間なので0円とします
・ペーパーライクフィルム
・iPadケース
当時の金額で、119,415円でした。
iPad proは高い?でも使い道がたくさんあるよ
iPad proが高いので、初期費用はそれなりにかかります。
ですが、iPadは何年も使えるし、絵を描く以外にも使い道があるので、使い道が複数ある方は投資してもいいと思います。
私はパソコンやテレビを持っていないので、以下のように使っています。
・仕事をする(絵を描く、画像編集など)
・外でスケッチをする
・チラシや名刺などのデザイン
・ブログを書く
・ネットで調べ物をする
・Kindleで読書(雑誌など、細かい文字が見やすい)
・Youtubeで動画を観る
・Amazonプライムで映画やアニメを観る
・オンラインでの通話(Zoomなど)
今のiPad proは2年使っていますが、テレビやパソコンの代用にもなっているので、ずいぶん元を取ったなと思っています。
ちなみに絵に関しても、最初こそデジタルイラストの仕事はほとんどありませんでしたが、今はデジタルの仕事のほうが多いくらいです。
しっかり収入になるまでに2年かかりましたが、本体が現役なので、まだまだ活躍してくれると思います。
お家作業が多い人はパソコンの方がいいかもしれませんが、持ち歩きたい人はiPad proオススメです。
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私が普段使っているアナログ画材はこちら。
筆▷水彩筆のオススメ*青さんの一軍の筆たちを紹介します【2021年】
私のデジタル作業環境についてご紹介しました。
絵をはじめてから水彩ばかり使っていましたが、最近はデジタルと半々くらいです。
仕事も半分がデジタルです。時代を感じますね。
まだデジタルは初心者なので、水彩と並行してデジタルもどんどん成長していきたいです*